取扱商品の中から一つだけを選び、より詳しく紹介するコーナーです。
今回は梅雨時期の必需品「ノーブラッシュ」を取り上げました。


第2回「ノーブラッシュ」編

ノーブラッシュ スプレーは米国製の補修剤の一つで、高温多湿時に
発生する
塗装トラブル「白化現象(カブリ、白ボケ、ブラッシングとも
いいます。)」を修復する優れものです。
スプレーガンでの塗装の場合は塗料に「リターダー」を加えることに
より事前に防止できますが、スプレー塗装の場合は不可能な為、白化
が発生した場合は熟練の方以外は厄介な問題でした。
ところがこのノーブラッシュは白化発生後でも簡単に除去できる逸品
ですので、梅雨時期に多発するこの問題にお悩み方にオススメします。
※白化現象とは
高温多湿時にラッカー塗装をすると、乾燥後に表面に艶がなく、白く曇ったような状態になることです。原因はラッカーの成分が蒸発・乾燥する際、塗面及び周辺の熱をうばって空気中の水分が結露し、その水分がラッカーに含まれながら乾燥するために発生します。
1.白化が発生した塗装面の汚れやホコリを取り除きます。 
2.塗装面から20〜30cm離して軽くスプレーします。垂直面などの場合、吹き付け過ぎると液ダレしますので注意して下さい。
3.乾燥後、もし周囲と艶具合が変化している場合は艶調整して下さい。
高温多湿時にラッカー塗装をすると発生する「白化」除去。
今回実験するには「白化現象」を発生する必要がありました。幸か不幸かこの日の条件は「晴れ・気温24℃・湿度約50%」と
白化には不向きな為、浴室でシャワーにより室温29℃・湿度約80%の条件で実験致しました。
 

 実験を行ったのは艶消しブラック仕上げの板です。

 左下:艶消しブラックの板(クリアー塗装前の状態)
 左上:屋外で艶有りクリアーをスプレー塗装
 右下:浴室で艶有りクリアーを軽くスプレー塗装
 右上:浴室で艶有りクリアーをたっぷりスプレー塗装
 
 

 
 境界の拡大写真です

 右側の白く曇っている箇所が「白化」です。
 今回は画像でもハッキリとご覧頂けるように黒の下地に
 クリアー塗装してみました。
 条件下によりますが、実際にこれほどの白化に直面する
 事は少ないと思います。しかしながら少しでも白化が発生
 していれば凝視せずとも目立ちますので、なんらかの対処
 が必要になってきます。
 そこで活躍するのが「ノーブラッシュ」です。
 

 右上全体とと右下の上下部に「ノーブラッシュ」を吹き付けました。
 (右下の下部及び左下が白くなっているのは、段ボールが反射
 しているためです。撮影技術が未熟でスイマセン。)

 吹き付けた箇所は白化が完全に消えていました。また、艶の差異も
 有りませんでしたので、結果、満足度の高い商品といえます。

 ただひとつ問題があるとすれば、同じスプレー塗料の「ホシュール」
 に比べて若干ガス圧が低いか、もしくは粘度の関係で、噴射した際の
 霧の細かさで劣ります。同じ感覚で吹き付けると「厚塗り」になります。
 ご使用になる場合は軽く吹き付けるだけで効果が出ますので、「タレ」
 の原因となる「厚塗り」の必要は有りません。

結論 : 高温多湿の時期には、万が一に備えてノーブラッシュを常備しておくと安心です。





ノーブラッシュ掲載コーナー HOME お問い合わせ